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データから見る高齢者雇用

高齢者雇用制度づくりのステップ

ステップ4:ステップ4イキイキと活躍してもらうための工夫

①日常マネジメントでの工夫

人のモチベーションの源泉となるのは金銭的な報酬だけではありません
ここでは、日常マネジメントでの工夫を行うにあたり、「名誉」「対人関係」「成長」も含めて報酬を総合的に捉えるトータルリウォードの考え方についてご紹介します

人事担当者
社会保険労務士

トータルリウォードの考え方

名誉報酬

人に「誇り」や「周囲の認知」「期待」を感じさせることを通じてやる気を引き出す報酬
例)「あなたの仕事は丁寧で安心できると、○○さんが言っていたよ」「お客様が、あなたにお礼を言っていたよ」等

対人関係報酬

職場の人間と良好な関係を築くことにより、安心感と組織への帰属意識を与えることを通じてやる気を引き出す報酬
例)日常的に声かけをする、業務以外の話題で会話をする、等

財務報酬

「金銭」またはそれに相当する対価の支給を通じてやる気を引き出す報酬
例)給与、賞与への反映等

成長報酬

人に「やりがい」「達成感」「承認」を感じさせることを通じてやる気を引き出す報酬
例)スキルアップした部分をほめる、本人からの提案やアドバイスを採用する、等

  • 働く高齢者からは、職場内における人とのつながりや、周囲からの承認をモチベーションの源泉としている声も多く聞こえてきます
  • 日々の仕事やコミュニケーションの中で、職場に貢献している実感や、帰属意識期待・承認実感等を本人に与えることを特に意識するとよいでしょう

(出所)独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構「百貨店業 シニア活躍推進のヒント」 平成26年10月
http://www.jeed.or.jp/elderly/research/enterprise/download/hyakkaten_h26.pdf

上司・部下が逆転する場合のヒント

現場の管理職からは、「以前上司だった人が部下になるのはやりづらい」との声も聞こえてきます
元役職者は、以前とは異なる部署に配属をする等の配慮はしていますが、特にこれまでの経験を活かして仕事をしてもらいたい場合には、同じ部署に配属することも出てきそうです

人事担当者
X社人事担当

上司と部下、年配者と若年者といった関係性が逆転することによって、人間関係がぎこちなくなってしまったり、指示命令が難しくなったりすることはよくある悩みです
このような場合には、高齢者本人だけでなく、現場の管理職にも業務の進め方や意識を変えてもらう必要があります。以下のアドバイス例も参考に、それぞれにどのような役割が求められているかをきちんと説明し、理解してもらうようにしましょう

人事担当者
社会保険労務士

上司/高齢者へのアドバイスの一例

上司への
アドバイス

高齢者の業務遂行にあたり必要な指示を出すことは、管理職の役割であることをしっかりと意識するようにしましょう高齢者に期待する役割を伝えたり、高齢者の役割を職場のメンバーにも周知したりしながら、職場全体のマネジメントにも気を配るようにしましょう高齢者に仕事を依頼する時などには、年長者であることに敬意を払うことを忘れないようにしましょう

高齢者への
アドバイス

職場の管理職が元部下だったりする場合、つい上司の視点から意見をしてしまうこともあるでしょう。また、なかなか一担当者として働くことに対する気持ちの切替ができなかったり、分からないことがあっても、若い人に聞くのに抵抗感を感じたりすることもあるかもしれませ
しかし、「自分に今求められていることは何なのか」「職場全体の人間関係やコミュニケーションを円滑にするためにどのように人間関係を築いていったらいいか」を意識し、チームの一員としての役割をしっかりと認識したうえで、職場に貢献する方法を考えるようにしましょう

上司と部下がお互いの役割を認識・理解することが、マネジメントのポイントとなります。高齢者雇用にあたっての研修・セミナー等で、定年後に働く際の心構え等を説明することも効果的です

人事担当者
社会保険労務士